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優勝賞品は「マグロ丸ごと1匹」!! このユニークな市民将棋大会を巡って起った騒動のまとめサイトです。 (更新終了済)LPSAによる 「対局ボイコット事件」もまとめました。右の「カテゴリ」から「対局ボイコット事件」を選んでご覧ください。
2013年02月05日 (火) | Edit |
 LPSAの発表を受けて、将棋連盟米長邦雄会長がひさびさに登場します。
7月8日、自身のホームページの将棋の話のコーナーに、

プロ棋士の資格

と題した文章を掲載しました。
 女流棋士に関して書いた部分を見てみると、

研修会で一定の成績を挙げ、本人が希望した場合に仮入会が認められる。
研修会はC1級に昇級した時「女流を目指します」と言えば仮入会3級です。
そこで一定の成績を収めれば女流棋士になれます。

とあり、これは連盟の規定をそのまま書いたものです。
 さらに、

 入会は年齢によって違います。19才。里見香奈が女流から奨励会を受けましたが1級でした。
女流棋士志望の人が居れば、C2級の試験をしてもらうことになるのでしょう。

とあり、現在の渡部愛さんの年齢と同じ19歳の実例を挙げて説明しており、これが実質LPSAに対する回答になっています。
 そして、

日本将棋連盟は、このようなケースには門戸を開いています
C2級で入会し、ひとつ昇級すればC1級です。
それで仮入会希望を出せば必ずOKを出します

と書いており、LPSA所属の者でも研修会入りはOKで結果も出せば女流棋士として認めるとアピールしています。
 米長マニアの私がまとめると、

・LPSAの女流3級は認定についてはスルー
・女流3級になりたいなら連盟の研修会に来て結果を出せば差別なく認める。

ということになるかとおもいます。
 そして、最後に忘れず、

どのようなコネ、手段を使っても原則は絶対に譲りません。
司法試験に合格していない人が弁護士活動をする。これと同じことですね。

余計なひと言を付け加えて締めくくっています。

 米長会長以外の人が会長であっても、おそらくこの回答になるだろうと言う回答です。ある意味米長会長らしくないのかもしれません。
 というのも、連盟がお金を出して運営している研修会に、LPSAの人を何の制約もつけずに受け入れて教育してあげるともとれる内容で、連盟としては得が感じられないからです。例えば、保証人として「連盟所属棋士の師匠」をつけろ!とか研修会期間中はLPSA棋戦の出場は禁止!とか制限つけてもさほど理不尽な要求ではないと思います。そういった制約は一切なしで研修会に受け入れると言った背景には、なにかしら心境の変化でもあったのでしょうか。

 しかし、そうは言っても、研修会入りはLPSAにとっては受け容れ難いことです。
形式上は独立・対等のプロ組織同士で、自前でプロ認定したものに対し相手団体の認定試験を受けることを強要しているとも受け取れます。
 そしてLPSAは実際にそのように受け取ったのです。

 本来であれば、ここから「連盟」対「LPSA」のいつもの罵倒合戦が始まるのですが、自体は思わぬ方向へと展開していくことになります。

2013年02月05日 (火) | Edit |
 将棋連盟の米長会長は、LPSAの渡部愛さんの女流3級をすんなりとは認める気はないようです。

 この場合、「認めないなら、戦って勝ち強さを見せつけて認めさせてやる!」というスポ根マンガ的な展開に入っていくことになります。
 実は将棋界はこのような例外は嫌いではなく、古くは賭け将棋師花村元司や最近だと瀬川さんの編入試験などがあり、特に瀬川さんの編入試験を反対を押し切って決めたのが米長会長であることに注目です。

 そんなこんなで、渡部愛さんはLPSA初の女流3級としての初めての戦いに挑みます。
 その初戦は、

マイナビ女子オープン

という棋戦となりました。
 マイナビ女子オープンは、現在6つある女流ビッグタイトルの1つで、タイトル称号は「女王」、優勝賞金は500万円(女流棋戦最高額)です。
現在の女王は、上田初美女流三段(連盟所属)です。
 また、この棋戦はアマチュアにも門戸が開かれており、チャレンジマッチと呼ばれる予備予選には女性なら誰でも参加することができます。
 特にこの前年、アマチュアの女子高校生「長谷川優貴」さんが、このチャレンジマッチから勝ち上がり、本戦でもプロ相手勝ち続け、なんと上田初美女王への「挑戦者」にまで上り詰めたのでした。
 残念ながら5番勝負では3連敗で敗れましたが、このシンデレラストーリーは大きな注目を集めました。

 渡部さんも前年の長谷川優貴さんと同じように、女流3級認定される前月の6月に「アマチュア」としてチャレンジマッチに出場しており、これを突破して「一斉予選」出場を決めていました。
 48人が参加する「一斉予選」では、2連勝すれば更に次の「本戦トーナメント」に出場することができます。
 そして、女流3級になってから約4週間後の7月28日、この一斉予選が始まりました。
 マイナビ女子オープンの一斉予選トーナメント表では、

5ブロック 渡部愛アマ

と「アマチュア扱い」されてますが、この程度の嫌がらせか記載ミスだか分からない程度のことは些細なことです。
要は勝てばいいのです。
 
 一回戦は山田朱未女流二段に圧勝した渡部さん。
しかし、次の相手は将棋連盟でも屈指の人気を誇る鈴木環那女流二段です。
 このマイナビ女子オープンでは、大相撲と同じようにお気に入りの女流の対局に一般のファンが一口1万円の「懸賞金」を出すことが出来るユニークなシステムがあり、その懸賞金が毎回一番多く集まるのが鈴木環那女流です。
 この鈴木環那対渡部愛の対戦には、この日ダントツの20口もの懸賞金が掛けられており、1dayの優勝賞金15万より高い金額が掛かった勝負となりました。
 こうして非常に注目度の高い中、二人の対戦が始まりました。
 矢倉模様の序盤から、後手番の渡部さんが積極的な指し回しを見せ、52手目の段階では、

「後手(渡部)の攻めが急所に入りそうです。この手はどう対処しても先手は味が悪い。後手(渡部)ペースです」

と佐藤慎一四段から渡部さん有利の解説が入りました。
 しかし、鈴木環那女流も必死に手筋を繰り出し応戦し、白熱した戦いとなります。
 そして、85手目、

「先手(鈴木)がかなり盛り返しました。角が5五に出たのが大きく、逆転しているように見えます」

と佐藤四段の解説が入ったあたりから苦しくなりはじめ、92手目では、

「ハッキリ先手(鈴木)良しになりましたね」

と渡部さんの劣勢となったようです。そしてこのまま最後まで鈴木女流の攻めが続き、最後は即詰みに打ち取られ渡部さんの負けとなりました。
 局後、勝った鈴木環那女流は、

「序中盤で圧倒されて苦しかったです。負けたかと思うこともありました。」

と言っており、渡部さんにも勝つチャンスは十分にあっただけに残念な結果となりました。
※鈴木環那・渡部愛戦棋譜(マイナビ女子オープン)
http://mynavi-open.jp/120728/05-2_f.html
 この後、鈴木環那女流は勝ち続けており、現時点で挑戦者決定戦まで進出しています。
 実は渡部さん、前回もこの一斉予選2回戦で、挑戦者となったシンデレラこと長谷川優貴さんと対戦し敗退しており、もし勝っていれば・・・という思いが残ります。

 LPSAの規定をクリアし女流3級となったとはいえ、それだけで勝てるほど勝負の世界は甘くないという、マンガとは違う展開になってしまいした。
 そして、活躍できなかったことで強さを見せつけてプロとして認めざるを得ないようにするといった展開も望めなくなりました

2013年02月05日 (火) | Edit |
 マイナビ女子オープンを予選敗退した渡部愛さん。
「デビュー戦でいきなり活躍しろというほうが無理」
次頑張ればいいだけのことじゃん?
と思った方も多いかと思います。

ところが渡部さんの場合は、

次が無い

可能性が高いのです。簡単に説明していきます。
 
 まず渡部さんの「プロ」としての出場の可能性について説明します。

 女流の6大タイトル戦は、そのほとんどを将棋連盟が主催・運営しています。
例外はマイナビ女子オープンのみで、これだけがLPSAとの共催です。
(女流王位戦も共催という指摘を頂きました。以下、女流王位戦も脳内で加えて読んで下さい。)
 なぜマイナビだけが共催かというと、これのみがLPSAが独立した時期に出来た新しい棋戦で、当時はLPSA擁護の世論が強く企業判断として共催にしたと推測されています。(※女流王将戦についての説明は割愛)
 残り5つのタイトル戦(残り4つのタイトル戦)では、

連盟(とスポンサー)の好意でLPSAは参加させてもらってるに過ぎない

という形になります。
 現在これら5つ(4つ)の棋戦に参加しているLPSAの女流は、元々は連盟に居りその頃から出場していたという過去があり、これらの女流の棋戦への参加を拒否をすると連盟やスポンサーのイメージが低下する恐れがある云々の、言わば過去の妥協の結果で参加出来ていると言えます。
 よって連盟に居た過去が無い渡部愛さんが、「プロ」としてこれら5つ(4つ)のタイトルに出るには、連盟に認めてもらうか連盟やスポンサーに妥協を強いるくらいの活躍(と世論の後押し)が必要であり、どちらも出来ていない現状では参加は難しいでしょう。
 マイナビ女子オープン(と女流王位戦)のみ「連盟」と「LPSA」は形式上は対等なので、プロとしての出場の可能性があります。

 次に、「アマチュア」としての出場はどうか?です。

 今回のマイナビ女子オープンの6月のチャレンジマッチの時点で、渡部さんは「アマチュア」として参加しています。
 当時でも渡部さんはLPSA内では既に「ツアー女子プロ」だったのですが、対外的にはアマチュアと言われてもしょうがないというスタンスだったようです。
 しかし、LPSAは7月1日付で「渡部愛はプロ」になったと宣言しているので、

今後アマチュア枠で出場させることは自分たちがしたプロ認定を自ら否定する

ことになります。
 よって渡部さんがLPSAを辞めない限り、アマチュア枠での今後の出場は望めません。
 マイナビ以外にも「女流王座戦」にアマチュア枠がありますが、これも同様の理由で出場は困難でしょう。
 
 よって連盟が認めてくれない限り、渡部さんが出場できる可能性のあるタイトル棋戦は、

マイナビ女子オープン(と女流王位戦)のプロとしての参加

のみになります。
 針の穴のような狭い可能性ですが、理屈上も現実も結論的にはこうなります。

 実は前回のマイナビ女子オープンの鈴木環那戦は、渡部さんにとっては単なるプロデビュー戦などではなく、プロとアマチュア、連盟とLPSAの狭間に偶然に出来た

最後のチャンスだった

とも言える勝負だったのかもしれません。

2013年02月07日 (木) | Edit |
 2012年12月18日、米長邦雄将棋連盟会長がお亡くなりになりました。
当まとめブログで散々笑いモノにしておいて言うのもなんですが、将棋を誰よりも愛し、将棋好きな子供たちを最も大切にした人でした。

 個人的には、将棋界の「曹操」と思っていました。

 魅力的な悪役であり、勝つ時も負ける時も豪快で、奔放過激な言動で世間の注目を集め、そしてなによりも自分自身注目されることを喜んでいました。
米長会長がいなければ、私もマグロ事件のようなどうでもいいちっぽけな出来ごとを気合い入れまくりでまとめることもなかったでしょう。

 LPSAから見れば、「強敵」であった米長会長はもういません。
LPSA、そして新人渡部愛さんにどういう影響をもたらすのでしょうか?

2013年02月07日 (木) | Edit |
 連盟からは「プロ」として認められず、マイナビ女子オープンでも結果を出せなかった渡部愛さん。しかし、負けたものの鈴木環那女流を相当追いつめており、ある程度の「強さ」はあるようです。

 では、渡部さんは実際どの程度の「強さ」なのか気になるところです。

 マイナビ敗戦の後も、渡部さんは、LPSA独自棋戦「日レスインビテーションカップ(以下日レス杯)」で、

準優勝

したりと活躍しています。
 しかし、「準優勝」と言っても「どの程度の大会なのか」が分からないことには評価もしづらいです。
 実はこの棋戦は、LPSA内では「最上位」の大会で賞金も100万円と高額です。
1day等と違ってLPSA女流も「本気」で勝ちに来る大会であり、そこで準優勝というのは渡部さんが成長してる証といえます。
 が、そのことは私みたいな「愛ちゃんファン」は分かるのですが、一般の将棋ファンには伝わりません。
 9月29日13時に開始した中井・渡部の日レス杯決勝戦の際、2chの「【LPSA】天河・日レス・1DAYその他Part12【棋戦総合】」スレでは、

415 :名無し名人 :2012/09/29(土) 13:09:54.13 ID:53vkdEGo
始まってるんだから誰かレスしろよぉ

という書き込みから始まり、3時間45分に及んだ熱戦の間に、

書き込みが12レス

あっただけという惨状でした。愛ちゃんの名誉のために言っておきますが、日レス杯の書き込みにしては「多い方」です。
 このような注目度では活躍しても将棋ファンや世間が後押ししてくれることは無さそうですし、「強さ」の方も分からないままです。

 ならば!ということで、優勝回数等だけでなく勝敗まで見ることによって、渡部さんの「強さ」を探ってみることにしました。

 LPSAでは、独自の棋戦として

1dayトーナメント
天河戦
日レスインビテーションカップ(日レス杯)

の3つがあります。
 これら3つのLPSA棋戦での渡部愛さんの記録を見てみましょう。(2013年2月7日現在)

 まず渡部さんは、1dayに16回、天河戦に3期、日レス杯に4期出場しています。

1day   優勝4回、準優勝1回
天河戦  ベスト4進出1回
日レス杯 準優勝1回

と、なかなか活躍しているようにも見えます。
 勝率を見てみると

・通算    33勝19敗(勝率6割3分)
・2012年  8勝 5敗(勝率6割1分)

です。
 勝率で見てもまずまず優秀な成績と言えるのかもしれません。
しかし、「凄まじく強い!」というインパクトのある数字ではありません。
 さらに「連盟女流」が出てない身内の棋戦での結果であり、連盟女流との比較も困難です。

(注:公式女流棋戦の成績はフォローできてません。先の渡部・鈴木戦の際の解説で、渡部さんは「2勝3敗」とあったのでおそらく現在「2勝4敗」となるかと思います。)

 ただ一つだけはっきり言えることがあります。
それは、既に渡部愛さんは、

LPSA内では上位

だということです。
 言い方を変えると、

渡部さんが出場できない連盟主催のタイトル戦に、渡部さんより弱いLPSA棋士が出場している

ということになります。

 渡部愛さんの強さは、「LPSAでは強い方」ということが今回の結論です。
そして、その強さは連盟が認めざるを得ないほどものでなく、また将棋ファンが後押ししたくなるような「凄さ」でもありませんでした。

(※「米長マニア」改め、渡部「愛ちゃん」ファンであることをアピールするために、渡部さんの成績をまとめたものを次に掲載しておきます。)