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優勝賞品は「マグロ丸ごと1匹」!! このユニークな市民将棋大会を巡って起った騒動のまとめサイトです。 (更新終了済)LPSAによる 「対局ボイコット事件」もまとめました。右の「カテゴリ」から「対局ボイコット事件」を選んでご覧ください。
2016年10月22日 (土) | Edit |
当ブログでは、以前LPSA石橋ボイコット事件を扱いました。

石橋女流は、前日に記者会見した上で、対局ボイコットしています。
つまり、完全にクロの現行犯でした。
ボイコット事件の4日後には、石橋の大和証券杯準々決勝対局が予定されており、連盟は対応を迫られました。
この時下した結論が、対局延期(後に対局実施)です。

今回も似ており、
三浦九段のソフト不正利用疑惑が発覚。
8日後には、渡辺三浦の竜王戦が迫っていた。
但し、容疑はグレー。
そこで下した結論が、三浦九段を休場扱いに追い込むでした。

比較すると

石橋 クロ  対局延期(後に対局実施)
三浦 グレー 出場停止

となります。
罪が確定してるほうが軽い罰で済み、容疑段階の方が即重罰という矛盾が発生しています。、

女流の大和証券杯準々決勝と竜王戦7番勝負の違いが大きいことは、分かります。
また、諸状況も全然違うことも分かります。

ただひとつ言えるのは、ボイコット事件当時、場当たり的に対応するのではなく、真剣に棋士の罪と罰を検討し、制度化しておけば、今回のような泥試合を繰り返すことはなかったでしょう。


2016年10月23日 (日) | Edit |
今回は、離席とソフト一致率について、簡単な解説をします。

問 離席の多さは、証拠になりますか?
答 参考程度の証拠能力です。

問 一致率の高さは、証拠になりますか?
答 参考程度の証拠能力です。

問 離席のタイミングと一致率の高さが揃った場合は?
答 参考程度です。証拠と言うより、「手がかり」に近い性質のものです。

ひき逃げ事件でいうと

この道を毎日通勤で使う(離席が多い)→参考程度(他にも居るから)
犯行時間近くに通った(離席+一致)→参考程度(手掛かりにはなる)

となります。
離席も一致率も、高いと容疑が高くなるわけでもなく、ただ捜査線上に浮かびやすくなると捉えた方がいいでしょう。
逆に、離席と一致率の低さを鵜呑みにして、捜査対象から外すと犯人を見逃すことにもなります。
現在のやりとりは、

「三浦さんは、この道をよく使ってるし、当日も犯行時間近くに通った。」(渡辺竜王)
「通勤(休憩)で使ってる」(三浦九段)
「通勤なら他に近い道(休憩室)があるじゃないか?」(渡辺竜王or連盟)
「そっちは渋滞するからだ」(三浦九段)

と言った感じになると思います。
 いずれにせよ決定的な証拠になる可能性は低いです。


2016年10月23日 (日) | Edit |
平成26年の正味財産計算書から、連盟の経営状況を見てみます。

経常収益   27億5000万円(前年比3400万円増)
内、棋戦収益 19億9800万円
内、普及収益  3億6600万円(普及活動への協賛金・道場教室収益もここ)
内、売上収益  1億6800万円(盤駒などの売上)

この3つが、連盟の三大収益と言えます。
実に総収入の72%が棋戦契約金であり、依存度の高さがうかがえます。
この内、竜王戦が占める割合は半分(総収入の32%にあたる)と言われています。
竜王戦が消滅すれば、来月から連盟さんのお給料は、

月給27万円から月給17万円に下がる。

とイメージできます。

経常費用   27億2000万円(前年比3200万円増)
内、対局料  9億3000万円
内、諸謝金  4億0000万円
内、賞金   2億8000万円
内、給与   2億7000万円
この4つが、連盟の四大支出といえます。
支出のうち、給与が低いのは、公益法人認可のため、事務職員分のみなっているためです。
上3つが、棋士全体の総収入といえ、合計で16億1000万円となります。
現役棋士が、160人程度なので、ちょうど1人1000万円になる計算です。
しかし、女流棋士や引退棋士も居ますので、乱暴ですが、正会員の人数229人でわけると、

1人当り703万円

になります。
 また、勝ち負けでも収入は大きく変わります。
2015年獲得賞金・対局料ベスト10を見ると、1位が羽生三冠1億1900万円で、10位の広瀬八段が2000万円です。1位から10位までの合計は、約4億円となり、対局料・賞金12億1000万円のうち

3分の1を上位10人で占め、残り3分の2を150人以上の棋士で分けあってる

ことになります。

棋士の収入は、ファンも注目していますが、正確には分かりませんので目安と考えてください。

2016年10月24日 (月) | Edit |
10月21日、文春等の報道を受け、三浦九段が2回目の書面反論を行いました。
まとめると、

・「渡辺さんは呼ばないでください」と頼んでいた。
・三枚堂情報の説明
・スマートフォンの提出を拒否していない

というものでした。

順番に見ていきます。
10月10日に秘密会合後、連盟は、ソフト使用疑惑があるという理由により、翌日に理事などが集まるので将棋会館に来るように三浦九段に伝え、これに対し三浦九段は、

渡辺さんはこれから戦う相手なので呼ばないでください

と伝えたそうです。さらに、

私が疑われ、身の潔白を証明する場に渡辺さんが同席していると、対局に差し障りがあると考えたからです。

と説明しています。文春記事と正反対です。
「例え三浦九段の要望があったとしても告発者と被告発者を同席させ調査をするのは、連盟の中立性が疑われる。」と解説してきましたが、そもそも被告発者側(三浦九段)の要望もなく、むしろ反対の意志を伝えています。
 このことからもう一つ分かるのが、

「今度の三浦九段の弁護士は実務に通じた優秀な弁護士だ。」

ということです。
今までのLPSAの理想論だけの馬鹿弁護士とはまるで違います
白黒論争や一致率論争に明け暮れる連盟や棋士たちに比べ、いち早く今回の処分の最大のポイントを突いてきました。個人的には、大変嬉しくおもっています(まとめやすいから)。

次に、三枚堂四段が三浦九段にスマホからの遠隔操作を教わった部分について、

三枚堂さんがスマートフォンを用いて自宅のパソコンを操作しているのを目にしました。私は、そんなことができるのかと驚き「どうやっているの」と聞きました。彼は、私がパソコンに疎いことを知っていたため、詳しい説明はしませんでした。

と何気ない日常的会話だったとしています。

続いて、スマホやPC提出について、

ちなみに、私はスマートフォンの提出を拒否した訳ではありません。
そもそも、連盟はスマートフォンのみならずパソコンの提出すら望んでいませんでした

と、連盟が本気で調査する気が最初から無かったとしています。
この部分は、連盟の当初発表(から推測される事実)と一致し、文春記事とは反対になるねじれが生じています。
スマホ等の提出拒否は、それ自体が大きな証拠価値をもつもので、判断に大きく関わってきます。私の見る限り、三浦九段の弁護士は、何も見落としもせずきちんと要点を掴んでいます。
 特に一致率や離席や「守衛室に行くのは不自然」などは、ほぼ参考にしかならないと見切っており、一方でこの不毛な論争を続ける連盟が滑稽に見えます。

三浦九段側の観点から弁護方針をまとめると、

・連盟は中立的立場であるはず。
・しかし、聴取の現場は、告発者を呼ぶなど著しく告発者側に偏った場であった。
・よって、この場でなされた合意は、三浦九段の同意不同意に関係なく、無効。

であり、

・この場の合意を元にした休場届提出義務はなく、
・休場届未提出による出場停止処分も無効

と主張する方針でしょう。
水掛け論が予想される、竜王の出席経緯、スマホの提出経緯、休場同意の有無が、全て連盟側有利に認定されても、負けない法的論理構成になっています。
私個人もまったくの正論だと思います。


2016年10月24日 (月) | Edit |
10月21日、三浦九段が2回目の書面反論を行ったと同日、連盟では、

棋士向けの説明会

が開かれていました。
報道によれば、

・顧問弁護士を中心とした調査委員会を発足させ、本格的な調査に乗り出す。
・東京と大阪の将棋会館で棋士への臨時説明会が開かれ、羽生善治棋聖(46)や佐藤天彦名人(28)ら約140人の棋士が参加。(産経)

したようです。

解説の必要もありませんが、一応すると、
10月12日、連盟が十分な準備をして調査した。(連盟会見)
10月13日、聴取は尽くした。(連盟会見)
10月18日、今後も引き続き調査する。(三浦反論時の連盟コメント。)
10月19日、実は渡辺竜王が、検証も聞き取りもしていました。(文春)
10月21日、来週から連盟調査委員会で本格的な調査を始めます。(連盟発表)
と、合理的な説明が難しい迷走っぷりです。
 また、

(将棋連盟の)顧問弁護士を中心とした調査委員会

と言っており、宗像紀夫弁護士(事務所の若手)と木村晋介弁護士という、いつもの頼りにならないコンビに任せるとしています。

そしてこの発表の最も重要な点ですが、

連盟顧問弁護士を中心にすることで、連盟は中立的立場を放棄した

ことになる点です。
大相撲やプロ野球でも、こじれにこじれた場合は、中立的な第三者に依頼し調査委員会を作ります。これは

、「今回の件は、調査委員会に中立的な立場から調査していただき、その判断に従う所存です。」

と白紙委任し、審判を仰ぐものです。不祥事等で信頼を失った企業・団体が、世論が納得するような幕引きを図るやり方の定番と言えます。
むろん大人の事情で、中立的に見えるだけの第三者委員会になることも多々ありますが、少なくとも表面上は、中立性を尊重する企業・団体がほとんどです。
しかし、連盟は、連盟顧問弁護士を中心メンバーに据え、連盟による連盟のための調査委員会と言う、最初から中立性のない道を選択しました。
無能なコンビに任せたことより、はるかに重い決断で、連盟不信が渦巻くこの状況下、

どうしてこんな強気な行動に出たのか

は全く不明です。
第三者委員会つくって、半年後に「ごめんなさい」と謝れば片付く問題だったのに、本当に謎です。

今回の報道では、一部棋士たちからも連盟の対応に批判があったと伝えられてます。
しかし、その目の前で行われた「中立性の放棄」宣言に異論を唱えた棋士は文字通りひとりも居なかったようです。

中立的立場を放棄し、対決姿勢を鮮明にした将棋連盟。
以降、ぐだぐだになるとは思いますが、見ていきたいと思います。